この作品は松下幸之助さんの道をひらくという本の中に「時を待つ心」という言葉についてお書きになられています。
この本を母親から教えてもらったのが作品を描くきっかけでした。
《時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。》
出典:「時を待つ心」
全てはベストなタイミングがあって、悪い時が過ぎれば良い時も必ず来る。
時が来るのを見逃さずに、力を蓄えて準備をする。
寒い季節を乗り越えると、春には満開の桜が咲き誇る。
目の前に起こる試されごとや寒い季節が訪れると、いつもこの言葉を思い出します。
今ある環境を大切にして、今だからこそ感じられる事もあるはず。
人間の力を超えた、目には見えない大自然の力…
「時を待つ心」この言葉に出会い母も私にとっても、心が救われました。

教えの言葉からインスピレーションを受け、私は母に向けて描いた作品です。